婚活詐欺の流れや詐欺師の特徴・手口とは？婚活詐欺を回避して安全に婚活を進めよう！

婚活詐欺とは？婚活詐欺の逮捕事例を紹介！

まずは、婚活詐欺がどんなものか知っておきましょう。

✐ 婚活詐欺とは？

婚活詐欺は、恋愛感情を利用してお金などをだまし取る悪質な犯罪です。

また、被害に遭っても「婚活詐欺に遭うなんて恥ずかしい･･･」と泣き寝入りしてしまう被害者もいます。

婚活詐欺の事件例

実際にあった婚活詐欺の事件例をご紹介します。

自分を海上保安庁の職員などと偽って結婚するつもりがない女性と式を挙げ、その後、現金２０００万円をだまし取ったとして、４２歳の会社員の男が逮捕されました。

（中略）

警察によりますと、大川容疑者は自分を海上保安庁の職員と偽り、偽名を使って京丹後市の保育士の女性（４０）と交際を開始。

 

その後、２０１０年に女性と結婚する気がないのに式を挙げ、仕事のトラブルで訴えられたなどとうそを言い、示談金名目などで女性から現金合わせて２０００万円をだまし取った疑いがもたれています。

 

大川容疑者は、２０１４年に別の女性と婚姻届を出していました。

引用：Yahoo!ニュース

このようなニュースを見て、

と思った人もいるでしょう。

しかし、詐欺師の手口はあなたが思っているよりも巧妙で、つい信じてしまうものなのです。

次章では、巧妙な婚活詐欺の流れや詐欺師がよく使う手口をご紹介します。

婚活詐欺の流れと詐欺師がよく使う5つの手口

婚活詐欺が行われる流れは、どの詐欺師にも共通しています。

婚活詐欺の流れ

婚活詐欺の流れとあわせて、詐欺師がお金を要求する際によく使う手口もご紹介します。

まずは婚活詐欺の流れから見ていきましょう。

1．好意を示して寄ってくる

婚活詐欺は、好意を示して寄ってくるところから始まります。

詐欺師が出会いに使う手段はさまざまです。

マッチングアプリ（悪質なアプリを含む）や出会い系サイト、婚活パーティーなどが出会いの手段としてよく使われています。

婚活詐欺師はハイスペックな条件を掲げて近づいてくることが多いです。

婚活詐欺師がよく使うハイスペックな条件

「こんな素敵な人が私を？」と思うような理想的な人間として近づいてきます。

そして、以下のような甘い言葉をかけるのです。

特に、詐欺師が外国人の場合、歯が浮くような甘い言葉でも「外国人だからドラマチックなのかも？」と油断してしまいます。

今までに言われたことのないような甘い言葉をかけ続け、相手をその気にさせるのです。

2．お付き合いスタート・結婚をちらつかせる

バラ色のお付き合いが始まります。

理想的な彼氏／彼女として振る舞い、決してお金を使うことを渋りません。

お付き合いを通して「こんな人と結婚できたら最高だな」と思わせるのです。

そして、決定的なプロポーズはしないものの

など、結婚をちらつかせてきます。

詐欺師によっては、両親への挨拶や式場見学まで済ませてしまうことも。

3．何かと理由を付けてお金を要求する

結婚をちらつかせ、完全に詐欺師を信用した段階で、いよいよお金の要求がはじまります。

詐欺師がよく使うお金の要求手口や理由は以下のとおりです。

婚活詐欺師がよく使う手口

婚活詐欺師の手口① 金欠

婚活詐欺師がよく使う手口として、金欠をよそおうといったものがあります。

初めは、5,000円・1万円など少額です。そしてすぐに返済してきます。

詐欺師にお金を貸すことに慣れてくると、だんだんと要求する額が大きくなるのです。

気がつけば、雪だるま式に被害額が大きくなってしまいます。

婚活詐欺師の手口② 借金の打ち明け

借金を打ち明けられ、その返済に充てるお金を貸してほしいと言う詐欺師も少なくありません。

「親の借金を背負わされた」「友人の連帯保証人になっていたけど、友人が逃げた」などと言い、気の毒と思わせるのです。

「君にしか頼めないことなんだ」などといい、あなたの良心につけ込んできます。

婚活詐欺師の手口③ 親や自身の病気・怪我

親の病気・怪我などを理由にお金を要求する詐欺師もいます。

中には、自身が交通事故に遭い、治療費や入院代が必要と騙してくる詐欺師も。

「〇日までに支払わないと手術が受けられない」などと、考える時間を与えてくれないのも特徴です。

婚活詐欺師の手口④ 仕事の失敗

この手口は、経営者やコンサルタントと称する詐欺師に多い手口です。

「仕事を成功させるためにどうしてもお金が必要」「銀行の融資が足りない」などを理由にお金を要求してきます。

専門用語や具体的なエピソードを用いて、あたかも本当の話だと信じ込ませるのです。

理解あるパートナー・頼れるパートナーなどと褒めてくることも多々あります。

婚活詐欺師の手口⑤ 結婚式・同棲のための費用

結婚式費用や同棲するためのマンション購入費用（頭金）として、お金を要求する手口もあります。

たとえ高額でも、結婚に必要なお金と言われれば信じてしまうのです。

4．お金を返してと言うと連絡が途絶える・姿を消す

怪しいと思ってお金の返済を要求すると、詐欺師は途端に姿を消します。

LINEがブロックされたり、電話に出てくれなかったりと連絡も取れません。

連絡が取れないことを心配して会社に連絡すると「そんな人はいません」と言われ、騙されていたことに気づく被害者も。

詐欺師はなるべく自分の個人情報を隠そうとするため、会えない・連絡が取れない状況になると、お金を取り返すことは難しくなります。

チェックリスト付き！婚活詐欺師の特徴を知っておこう

詐欺師は、怪しむ時間を作らせないように短期間で婚活詐欺をしかけてきます。

トントン拍子に結婚へと話が進んでいるときほど、しっかり相手を分析することが大切です。

婚活詐欺師の特徴を頭に入れておきましょう。

婚活詐欺師チェックリスト

ルックスがよい

婚活詐欺師は、ルックスがよいことが多いです。

「こんなイケメン（美女）が私を？」と思うようなルックスの良さが特徴です。

イケメン・美女でない詐欺師でも、服装や身だしなみに気をつけ、好印象なルックスに仕上げています。

高学歴・高収入

婚活詐欺師は、高学歴・高収入であると偽ります。

婚活詐欺師がよく使う職業

誰もが知っている大企業などを挙げて、仕事ができる人間であると偽り、安心させるのです。

また、公務員を名乗る詐欺師もいます。

特に、消防士や警察官の場合、訓練や夜勤があるため、連絡が取れない時間帯や急な仕事の呼び出しがあっても不自然ではありません。

性格まで完璧

婚活詐欺師は、性格が良い人をよそおいます。

男性であれば紳士的、女性であれば優しくて謙虚など、理想的な性格をよそおって接してくるのです。

家に入れてくれない

婚活詐欺師は、家に入れてくれないことが多いです。

「妹と暮らしているから」「散らかっていて恥ずかしいから」などと理由を付けて、付き合っているのに家に入れてくれません。

これは、実際は既婚者であったり、複数の異性と同時進行で付き合っていて、家に異性の痕跡があったりするからです。

写真を撮りたがらない

婚活詐欺師は、写真を嫌がります。

付き合っている証拠を残したくないからです。

などと言って、写真を拒否してきます。

カップルによくある悪気のない隠し撮りでも「消去してほしい」と言い、とにかく写真を嫌がるのです。

また、類似の特徴として、免許証や保険証など身分証を絶対に見せてくれないというものも。

この場合、偽名を使っている可能性があります。

家族や友達を紹介してくれない

婚活詐欺師は、自分の家族や友達を紹介しようとしません。

「両親はすでに亡くなっている」「両親とも仕事で忙しい」などと言い、結婚の話が出ても家族に会わせてくれないのです。

ほかにも、「友達と遊びに行くから会えない」とデートを断るわりに、友達との写真を見せてくれないという特徴も。

会えない・連絡が取れない曜日・時間帯が決まっている

婚活詐欺師の中には、会えない・連絡が取れない曜日や時間帯があることも。

例えば、「21時以降は連絡が取れない」「日曜日には会ってくれない」などです。

この場合、既婚者である可能性があります。

仕事の内容を詳しく教えてくれない

婚活詐欺師は、仕事の内容を詳しく教えてくれません。

どんな内容の仕事なのか・オフィスはどこなのかなど、仕事を特定するような項目は話さないのです。

仕事の話をする詐欺師でも、冷静になってよく聞くと表面的な薄い内容しか言っていないことも。

婚活詐欺かもと思ったら？婚活詐欺の対処法

婚活詐欺かも･･･と思ったら、絶対に守ってほしいのが「結婚前にお金を貸さない」ということです。

とは言っても、信用しているパートナーであれば、ついお金を貸してしまいたくなるもの。

婚活詐欺が少しでも頭によぎったら、以下の対処法を試してみてください。

婚活詐欺の対処法

婚活詐欺の対処法① お金を貸さない

何度も言いますが、一番大切なのは「結婚前にお金を貸さないこと」です。

お金を貸さなければ、婚活詐欺の被害に遭うことはありません。

もちろん、恋愛感情や良心を利用されるのは辛いことです。

しかし、気持ちだけでなくお金までだまし取られてしまえば、あなたの生活や周囲との人間関係にまで悪影響が及ぶこともあります。

お金を貸してほしいと言われたら、絶対にすぐに承諾せず、親や友人に相談しましょう。

どうしてもお金を貸す場合は、借用書を作成し、免許証などの身分証を写真に撮っておくことが大切です。

婚活詐欺の対処法② 証拠を残しておく

怪しいかもと思い始めたら、結婚の約束があったことや、結婚前提の関係であったことを証拠に残しましょう。

詐欺師が口頭で「結婚しよう」と言っていても、いざ警察や裁判で争う段階になれば、証拠になりません。

言った・言わないの水掛け論になってしまいます。

LINEや写真など、客観的な証拠になるものを残しておきましょう。

証拠を残すおすすめの方法

LINEなどで結婚の話をすることを渋れば、婚活詐欺を疑ってよいでしょう。

婚活詐欺の対処法③ 第三者に相談する

婚活詐欺を疑い始めたら、なるべく早く第三者に相談しましょう。

恋愛中はどうしても、相手に対して情があり、自分では冷静な判断ができません。

必要に応じて、法テラスなどを活用して弁護士に無料相談することもおすすめです。

法的な観点から、詐欺に該当するかどうかや、証拠集めの有効な方法を教えてくれます。

まとめ｜婚活詐欺を回避して安全に婚活を進めよう！

婚活詐欺は決して多くはありませんが、被害に遭っている人がいることも事実です。

被害に遭っても泣き寝入りしてしまう人や、証拠が足りないために警察で立件してもらえず、お金が取り返せなかったという人も少なくありません。

安全に婚活を進めるために、知識として婚活詐欺の手口や詐欺師の特徴を頭に入れておきましょう！